心臓病の危険因子の減少
超越瞑想プログラムに関する研究では、超越瞑想によってアテローム性動脈硬化(心臓病)の主要な危険因子のほとんどすべて(心理的ストレス、高血圧、喫煙、コレステロール、酸化脂質、インスリン抵抗性など)が減少することが示されました。
神経ホルモンのレベルでは、ストレスホルモンが低下し、交感神経系の疾患が減少することがわかりました。神経内分泌と心臓血管のこのような変化は、中枢神経系の秩序とバランスが高まった結果であると考えられます。(詳細はこちら)
【ロバート・シュナイダー(医学博士)】
高血圧と予防医療の専門家。心臓血管疾患の予防および治療への自然な取り組みに関する先駆的な研究を行っており、その研究にはNIH(米国国立衛生研究所)から2000万ドル以上の助成金が支給されている。他にも100以上の医学研究論文を執筆、共同執筆があり、CNNヘッドラインニュース、ニューヨークタイムズ紙、ニューズウィーク誌、ディスカバリー・チャネル、タイム誌など、1000以上のマスコミ報道で取り上げられている。
超越瞑想法で高血圧を予防する
高血圧の発現にはストレスが関与しています。それについては、血圧の疫学的研究、血圧と生理と日常の出来事の間の関係についての自然的研究、行動刺激に対する心臓血管と神経内分泌の反応についての実験的研究を通して実証されています。
心と身体にはきわめて密接な結びつきがあります。超越瞑想法を実践すると、心がリラックスして安らぐと同時に、内面がはっきり目覚めるという主観的体験が得られます。瞑想の反応はとても速やかに起こり、その効果は瞑想を開始してから15~30分後にもっともはっきりと感じられます。精神的なリラックスは生理のリラックスを導き出します。つまり、心が落ち着くと、身体は深い休息を得ます。(詳細はこちら)
【ヴァーノン・バーンズ(Ph.D.)】
ジョージア医科大学 ジョージア予防研究所研究員。米国心臓病学会および国立心肺血液研究所から150万ドルの助成金を受けて、高血圧の危険性が高いアフリカ系米国人の十代の若者に対する超越瞑想法の効果についての研究を行っている。
ADHD(注意欠損・多動性障害)の改善
学習や注意力の問題を多少とも解決するために、TMはきわめて重要な役割を果たすと私は考えています。すでにある学校では、子供たちに学習、注意力、行動の問題を克服させるために、超越瞑想法が目覚ましい役割を果たしています。
超越瞑想を実践するADHDの中学生を対象に行った予備的研究で、私たちは、瞑想を始めてから3か月後の生徒たちと面談しました。衝動的な子供やティーンエイジャーを相手に仕事をしている私の経験からすれば、ADHDの子どもたちにとって物事に対する反応にワンクッション置くことは、とても難しいことなのです。しかし、超越瞑想法のおかげで刺激と反応の間にほんの少しの時間を置けるようになったので、それから考えたり、予定を立てたり、この状況でとるべき行動は何かと自問したりできるのです。それは、彼が瞑想を始める前には持っていなかった能力です。(詳細はこちら)
【ウィリアム・スティクスラッド博士(Ph.D.)】
臨床神経学者で、学習障害、注意障害、社会情緒的障害を専門とするグループ診療所、ウィリアム・スティクスラッド&アソシエーツ(メリーランド州シルバースプリング)のディレクター。
超越瞑想法で医療費を削減する
研究の結果、超越瞑想を実践する人々は、一般の人々より年間に費やす医療費が11%少ないことがわかりました。2017年までに、米国の医療費は4兆3000億ドルに達し、GDPの20%を占めることになる見通しです。医療費の高騰は、個人、団体、政府の財政的な健全性を脅かしています。こうした医療費の危機に対する唯一の解決策は、なによりもまず病気を予防することです。
超越瞑想は、健康を増進し、医療利用率や医療費支出を減らすための最も効果的な健康プログラムであることが知られています。(詳細はこちら)
【クルリート・チョーダリー(医学博士)】
ロマ・リンダ大学医学部をアルファ・オメガ・アルファ優等生として卒業し、カリフォルニア大学サンディエゴ校で神経学のレジデンシー研修を修了する。スクリップス記念病院のウェルスプリング・ニューロロジーの医療ディレクター。神経学研究センター(カリフォルニア州ラ・ホーヤ)理事。
女性の健康
体のほてりや睡眠の問題など、更年期によくある症状はストレスのために引き起こされています。ですから、そうしたストレスを体がうまく処理できるようにしてあげれば、症状を緩和できる可能性が高まります。
超越瞑想プログラムは、他のリラクセーション法や瞑想法の2倍も不安を軽くする効果があることがわかっており、更年期の症状の主な要因であるストレスの解消にも高い効果があります。超越瞑想法を毎日2回、20分ずつ実践すれば、コルチゾール(ストレスホルモン)が低下し、ストレスが軽減し、睡眠が改善され、気分が高揚するという結果も示されています。
また、一部の研究者たちによると、コルチゾールの過剰な産生を抑えれば、プロゲステロンなどの有益な生殖ホルモンが産生されるという可能性があります。(詳細はこちら)
【ナンシー・ロンズドルフ(医学博士)】
ジョーンズ・ポプキンス大学医学部を卒業。自然医療および女性の健康問題の専門家。著書に『エイジレス・ウーマン:四十歳からの自然な健康と美』があり、ナショナル・パブリック・ラジオ、CNN、フィル・ドナヒュー・ショーなど、全国ネットのメディアに登場している。